「平仮名の作文、『八つ』を『はちつ』=国語力低下、教師9割が実感-岩波書店調査」という12月8日の報道記事で、「数え方を知らずに、何でも『個』とする児童がいたという」とあるのを読んで、「自分も含め、大人が何でも『個』にしていることもあるかも」とふと思ったので、質問してみることにしました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071208-00000048-jij-soci
そういえば、「一客」は日常ではめったに使わないですね。
ディナーセットで「六客揃っています」というような場合は使いますが。
自分でも「ひとつ、ふたつ、みっつ……」が多いです。
10を超えると「10個、11個」になるかもしれません。
あるいは「いっこ、にこ、さんこ……」で数えていることもあるかもしれません。
客という数え方は、そもそもお客様をおもてなしする為の器物を数える為の物だそうです。
ですので、自宅で使う物で、カップ一個取って~、等と言うのは間違いではない様です。
逆に、お客様に出すのに、カップが1客足りない、は良いけど、1個足りないはちょっと失礼なのかも知れませんね。
「一客、二客……」は食器(カップ、お椀など)以外に使うのかなと思って、手元にある辞書(三省堂の新明解国語辞典、第5版)を見てみたのですが、単位としての「客」ないし「一客」が載っていません。うむー、辞書が小型すぎるのかなあ。
いやもう、私がいかにふだん国語辞典を見ていないかが如実にわかるみたいでお恥ずかしいのですが、
三省堂の新明解国語辞典、第5版に載っていました。
普通の「語の定義」のところではなくて、333ページの囲みコラムのようになっているところで
接待用の道具・器物一人分を算える(かぞえる)語。
「吸物椀五客(=五人前)」
なお、食器以外で「客」でかぞえるものとしては、お膳がありました(新明解、779ページ)。
> 客という数え方は、そもそもお客様をおもてなしする為の器物を数える為の物だそうです。
なるほど、こういう由来なのですね。これは知りませんでした。
> お客様に出すのに、カップが1客足りない、は良いけど、1個足りないはちょっと失礼なのかも知れませんね。
お台所や給湯室ではOKかもしれませんが、お客様の前では失礼にあたりそうですね。
そうなんですか。
おもてなしの数え方というのを初めて知りました。
今だとお客様に出す場合でも、
「カップを1個取って、」なんて使っていると思います。
教えていただいて、ありがとうございます。
そういえば、カップとソーサーで組になった場合は、「一個」ではなく「一客」でないと違和感があるかも、です。お客様が3人いらしたときは、「コーヒーのご用意を、三客で」という感じ?
でもソーサーが3枚出ているのに、カップが2つしか出ていない場合には、「カップ一個取って」と自然に口をついて出るような気がします。(もちろん、お客様の前ではないところで。)
「1客」ってなかなか、言わないです。
「1つ」って言います。