THEME:「中元の日・お中元」「海・山開き」「七夕・星祭に」
「今日をちょっと楽しく、イエで過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…」と展開してきた “リブ・ラブ・サプリ”コーナーの続編のひとつSEASONバージョン。四季の暮らしや衣食住のこと、新しいシーズンライフ…。毎回のテーマに沿って、毎日を元気にする暮らしのサプリをその思いや由来とともにメッセージ下さいね。
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※質問は6月29日(月)正午で終了させて頂きます。
お中元という行事の発端が、施餓鬼(せがき)という仏教の慣わしからも来ているのを初めて知りました。施餓鬼という言葉すら耳なれなかったので、Wikipediaの一部を引用してみました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%BD%E9%A4%93%E9%AC%BC より引用
「餓鬼に施す」と読めることからも分かるように、六道輪廻の世界にある凡夫の中でも、死後に特に餓鬼道に堕ちた衆生のために食べ物を布施し、その霊を供養する儀礼を指す。
「餓鬼に施す」というと施す・贈る相手に申し訳ない言い方になりますが、お中元の時期に世界中で抱えている貧困の問題を再度考えて、何かしら行動するきっかけになりますね。
フェアトレード品をお中元に選んだりするのもいいし、世界に向けてのお中元として、ユニセフなど児童基金に募金するのも良いなと思いました。
日本にだって住む場所を追われたり仕事を追われたりして、今日明日の暮らしにも困っている人がいるというのに、豪華なギフトが右から左に動いていく世界もある、不条理だなぁ、なんて思っていました。でもお中元のギフトの元は施餓鬼供養だったと聞いて、みんながそれを意識するようになったら世界が少し変わるかも、っていう気持ちがしてきました。
「世界に向けてのお中元」という言葉もすばらしいです!今年のお中元はあの人とあの人と…、そうそう、世界へのお中元、ユニセフさんも忘れちゃだめよねー、なんてみんなが思うようになったら、どんなにすばらしいでしょう。予算総額の何パーセントを世界に向けて、なんていう習慣が生まれたらいいですね。
施餓鬼供養の元となった「盂蘭盆経」によると、目連尊者のお母様が餓鬼道に落とされることになった理由として、お釈迦様は、生前は人に施すことを知らない人だったから、とおっしゃいます。
仏教では、人のために何かをすることが善、じゃない。「人のために何もしないことが悪」、と教えるんですね。この違いは大きいです。ここ、あの世に行った時に試験に出ますからアンダーラインを引いておいてくださいね、なんちて。
ま、仏教を信じるか信じないかは別として、とにかくお中元のギフトというのはそういう考え方から生まれてきたっていうことなんですね。かりそめにもお中元のギフトを贈るとするなら、この施餓鬼の心を忘れるわけにはいきません。
私も、定期的に国連機関や国境なき医師団などに寄付を続けています。時々こういうことを偽善だという人がいますが、施餓鬼の精神で言えば、寄付をすることは善じゃないんです。善じゃないんですから、善を装う偽善にもなれません。そうじゃなくて、何もしないことが悪なんです。私は仏教徒ではありませんが、この施餓鬼の哲学は間違いじゃないと思います。ですから、そういう気持ちで寄付を続けています。
中元は、上元(じょうげん)・中元(ちゅうげん)・下元(かげん)という中国の道教の行事が元になっています。
中元は道教では贖罪の日と定義され、一日中火を焚いて神に祈り、罪の許しを乞う日とされていたそうです。これが日本に伝わると、季節の一致からお盆の行事と結びつきました。お盆と言えば施餓鬼供養ですが、その延長として両親に食べ物を贈るなどの習慣も盛んになり、それが発展して、お世話になった人などに贈り物をする現代のお中元になっていったそうです。お中元の元は施餓鬼供養だったんですね。
さて、現代の施餓鬼供養とは何でしょうか。私は世界の貧困や飢餓に対して具体的な行動を起こすことだと思います。
いまどき、世界に貧困や飢餓なんてあるの?と思う人もいると思います。が、FAO(国連食糧農業機関)はつい先日、飢餓人口は前年比で1億500万人増加し、過去最高の10億2,000万人になるとの予測を発表しています。世界の人口は約60億人ですから、なんと6人に1人が飢餓に苦しむという計算です。なぜそんなことが。
それは日本人も肌身に滲みて経験している世界的な金融危機や政治的不安定さによる食料価格の高止まりなどが原因です。つまり、貧困が飢餓を呼んでいるんです。食べ物があっても輸入できない国がある。輸入されても食べられない人がいる。そういう貧困の中に、世界の6人に1人が住んでいるということです。
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090620/36350.html
FAOのディウフ事務局長は、飢餓の急増は世界の平和も脅かす、世界は早急に具体的な行動を起こすべきだと述べているそうです。私たちもお中元という施餓鬼供養のこの時に、具体的な行動を何か起こそうではありませんか。
ギフトの前に、国連機関などを通じて寄付を行う、ギフト商品に発展途上国の自立を促す公正な貿易によってもたらされた品、すなわちフェアトレード商品を選択するなど、何かの行動を起こしてみましょう。それが本当のお中元、正しい日本の伝統の習慣の継承だと思います。